古地図を見ながら振り返る、あらかわ遊園の近くに残る煉瓦塀の謎

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あらかわ遊園の近くを歩いていると煉瓦塀が続いている一角があります。こんな感じで。

今回はこの煉瓦塀の謎に迫ってみました。

荒川区西尾久6丁目に残る煉瓦塀

その煉瓦塀は唐突に現れます。

あらかわ遊園

煉瓦塀の向こうは何か特別な施設があるわけではなく、普通の民家が並んでいます。それなのに同じ煉瓦塀が続いているのです。

あらかわ遊園

不思議な光景ですよね。この塀が途切れているのは各住宅の入り口のところくらいです。

あらかわ遊園

その秘密は案内板で解明

この煉瓦塀に沿って歩いていると荒川区教育委員会による案内板がありました。

あらかわ遊園

そう、この煉瓦塀はかつてのあらかわ遊園のものだったのですね。一部引用してみましょう。

大正11年5月(1922)に開業したあらかわ遊園は、現在よりも南東に広く、住宅地である西尾久6丁目20番と21番、34番も遊園の敷地内だった。この敷地を取り囲むように建てられていたのが、このあたりに残る煉瓦塀である。

かつてのあらかわ遊園は現在よりももっと広かったのですね。その範囲を示しているのが今でも残っているこの煉瓦塀だったのです。

古地図で振り返るあらかわ遊園

まずは現在のあらかわ遊園の敷地を確認してみましょう。

それでは古い地図を見ながらあらかわ遊園の敷地を確認していきましょう。これから掲載する4枚の地図は全てiPhoneアプリの東京時層地図からの引用です。まずは今から約100年前、関東大震災直前の地図です。

あらかわ遊園

関東大震災は大正12年(1923年)に発生しました。あらかわ遊園は大正11年(1922年)に開業していますので、この地図はそれ以前のものですね。地図内に工場があるのがわかると思います。それが広丘煉瓦工場(後の王子煉瓦株式会社)です。大正10年に火災で工場が焼失した後にあらかわ遊園となったそうです。

次は約90年前の昭和戦前期の地図です。

あらかわ遊園

現在よりも東南の方向に敷地が広いのがわかると思います。この敷地に沿って現在も残る煉瓦塀が建てられたわけです。しかも広い池がありますね。敷地の半分くらいが池です。

次は約60年前の高度経済成長前夜の地図です。

あらかわ遊園

この頃は敷地が狭くなっているのがわかりますね。南東部分に住宅が表示されています。池もだいぶ小さくなりました。

最後は約35年前のバブル期の地図です。

あらかわ遊園

南側に現在もあるプールができています。

こうして時系列順に並べてみるとあらかわ遊園がどんどん姿を変えていっているのがわかりますね。

もう一度煉瓦塀を見てみよう!

以上を踏まえた上でもう一度煉瓦塀を見てみましょう。ここが南東部分の角にあたります。

あらかわ遊園

南側の煉瓦塀の一部にはこんなところもあります。

あらかわ遊園

水路ですかねえ。

最後は北東の角付近です。

あらかわ遊園

ここには門があったのでしょうね。現在は南西側にしかお客さんが入る門はありませんが、かつてはここからも出入りできていたかのもしれませんね。

まとめ

あらかわ遊園周辺の住宅街には煉瓦塀がある一角があります。実はその塀がかつてのあらかわ遊園の範囲だったことがわかりました。古地図を見てみるとそれがよく理解できました。荒川区内にも昔の遺構って残っているものなのですね。






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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。荒川区に生まれ育ちました。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。ステマはしません。商品紹介はアフィリエイトリンクである場合もあります。記事内の情報は記事執筆時のものです。正しい情報をお伝えする努力はしていますが、間違った内容もあるかもしれません。読者の方が紹介した店舗等に訪れた際の不利益、リンクやバナーなどで移動したサイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。ご了承ください。
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