古地図で振り返る「あしたのジョー」の舞台になった泪橋

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「あしたのジョー」を読んだことがありますか?東京の下町にあるドヤ街を舞台にした作品です。主人公である矢吹ジョーがボクシングのトレーニングをするのが丹下ジムです。その丹下ジムは泪橋の下にあるという設定になっています。泪橋は漫画の世界の中の架空の存在なのかというと実はそうではないのですよね。東京都荒川区と台東区の区境にある交差点に現在でも「泪橋」は実在しています。

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残念ながら橋はなく、交差点名としてです。都営バスの停留所名としても残っています。

ここは明治通りと旧日光街道の交差点です。

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左手前から東京スカイツリー方面の道が旧日光街道で、右手前から左奥への道が明治通りです。手前側が荒川区で奥が台東区です。地図でも確認してみましょう。

南千住駅から南側に進んだところですね。駅から余裕で徒歩圏内です。ちなみに思川は明治通りの北側を東西に流れていたそうです。

ではなぜ泪橋という地名があるのでしょうか。それはかつてここに思川という川が流れ、そこに涙橋という橋があったからです。荒川区側にはこのような案内板があります。

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思川と涙橋
思川は南千住三丁目の東南部にあった堀。農業用水として使われていた音無川(石神井川用水)の支流で、明治通り北側に沿って流れ、橋場の渡しの北で隅田川に合流していた。源頼朝がこの川で馬を洗ったことから、古くは駒洗川と呼ばれていたという。文明十八年(一四八六)京都聖護院門跡の道興准后が思川を訪れ、「うき旅の道になかるる思ひ川涙の袖や水のみなかみ」(『廻國雑記』)と詠んだ。思川と小塚原縄手(日光道中)が交差する所に架かっていた橋が涙橋。泪橋とも書く。橋名の由来は、小塚原の御仕置場に赴く囚人たちが現世を去るに際して涙を流しながら渡ったからとも、囚人の知人が今生の別れを惜しんで袖を濡らしたからだとも伝える。

この思川は現在は暗渠となっています。涙橋は「涙」ではなく、「泪」の文字が使われている泪橋が残されています。

ここでiPhoneアプリの東京時層地図を見てみましょう。このアプリは古い地図を閲覧することができるものです。まずは今から約65年前、1955年前後の地図です。

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南千住から浅草方面に都電が走っています。交差点の所に電停があり、そこが泪橋停留所です。そう、ここが現在の泪橋交差点です。川と橋は見当たりませんね。

次は約90年前、1930年前後です。

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戦災があったでしょうが、戦前と戦後ではそんなに変わりはありませんね。水色のラインは区境であって思川ではありません。この区境に思川が流れていたはずです。この頃には既に暗渠化されているようです。

次は今から約100年前、1920年前後の大正時代です。

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ここで面白いのは涙橋と泪橋の両方が書かれていることです。しかし、川らしきものは描かれていませんが、橋っぽいものが見えます。旧日光街道を東西に渡しているものです。しかし、思川も東西に流れていたはずなので、実際のところよくわかりません。でも文字情報として橋があるので、きっと思川はあったのでしょう。

最後は今から約110年前、1910年以前の明治時代の地図です。

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ここにも涙橋の表記があります。やはり川ははっきり描かれていないけど、橋はあったのでしょうね。

泪橋付近の地図を時代を遡りながら見ていきました。泪橋が架かっていた思川が具体的にいつ暗渠化されたのかはっきりしませんが、大正末期から昭和初期にかけてなのでしょうか。あしたのジョーの連載開始は1968年で、その頃には既に泪橋はなかったはずです。あしたのジョーの時代にはもうなかったけど、歴史を掘り起こして泪橋を蘇らせていたのですね。






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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。荒川区に生まれ育ちました。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。ステマはしません。商品紹介はアフィリエイトリンクである場合もあります。
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