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東京都荒川区南千住には貨物専用の隅田川駅があります。かつては広大な敷地があったのですが、鉄道貨物輸送の減少に伴い、現在ではかなり規模は縮小されています。以前は貨物駅だった場所が高層マンションや商業施設に生まれ変わっています。そんな再開発エリアの一角になぜか線路がありました。今回はその謎について考えてみたいと思います。
まずはこの線路がある場所から。LaLaテラス南千住店から東京メトロ日比谷線の線路沿いに北へ向かい、ロイヤルパークスタワー南千住の前まで行って下さい。このあたりです。
ここで右方向を見ると冒頭で紹介した写真のこの線路が見えるのです。
ここで現在の地図を見てみましょう。
次にスマートフォンアプリの東京時層地図で今から約35年前、1985年前後の地図を見てみます。
ロイヤルパークスタワー南千住のあたりは隅田川駅だったことがわかりますね。現在では高層マンションが林立していて、この頃とは全く様子が違っています。
次に現在の航空写真を御覧ください。
隅田川駅だった一角が何となくわかりますよね。
それではロイヤルパークスタワー南千住の敷地内に入ってみます。ここは共用の通路になっているので誰でも入ることができます。先程の線路はかつての隅田川駅の名残を示すものだったのです。面白いのは直線の線路だけでなく、分岐もされていることです。
この脇には手動のポイント切替器もあります。
分岐の先には貨車(?)の車輪らしきものがありました。
さらに進んでいくと植え込みの中に機関車のオブジェがあったのです。
R83のヘッドマークをつけた、なかなかレトロな形状の機関車です、
というわけで、ロイヤルパークスタワー南千住にある線路はかつてそこが隅田川駅だったことを示す名残でした。ご近所の方や南千住に遊びに行く方はぜひ見に行ってみて下さい。そしてここにたくさんの貨車が留置されていた姿を想像してみて下さい。南千住駅周辺にどんな鉄道の歴史があるのかほんの少し触れることができると思います。
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