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京成線の日暮里駅と新三河島駅の間にかつて道灌山通駅があったそうです。昭和9年(1934年)に開業し、昭和18年(1943年)に休止となり、昭和22年(1947年)に廃止となりました。休止となってからはもう70年以上経っています。
では、道灌山通駅はどこにあったのでしょう。スマートフォンのアプリで東京時層地図というものがあります。明治の初め、明治の終わり、関東大震災直前、昭和戦前期、高度成長前夜、バブル期などの地図を見ることができるアプリです。このアプリで昭和戦前期の地図を見てみました。
確かに「どうくわんやまどうり」という記載がありますね。現在の西日暮里駅から道灌山通りを東方向にちょっといったところに駅があったようです。通りからやや日暮里寄りですね。東京時層地図には航空写真もあります。昭和11年(1936年)頃はこのような感じだったそうです。
何となくではありますが、駅らしきものが見えますね。
現在は駅の痕跡は残っているのでしょうか。それを確かめるために現地に行ってみました。ここが道灌山通りです。
奥が西日暮里駅方面です。通りを京成が高架で越えているのがわかると思います。かつて道灌山通駅があったのは、上の写真で見て左側だと思われます。道灌山通り自体が移動した形跡はないので左側で合っていることでしょう。上野方面に行く線路を新三河島寄りから日暮里方面を見てみます。おそらくここに駅がありました。
道灌山通駅は複線の線路の外側にホームがあったようなので、この真上にホームがあったはずです。しかし、その痕跡は全く見つけることができませんでした。反対側からも見てみましょう。
駅らしい雰囲気すらありません。
今度は新三河島方面の線路を道灌山通りから見てみます。
こちら側はマンションがあるので高架もよく見えません。
何かしら痕跡があればと思いましたが、残念ながら成果はゼロでした。この近所のお年寄りに話を聞けばヒントが得られるかもしれませんね。偶然写真を撮ったことがあるなんて人もいるかもしれません。ただ、この一帯は戦争の影響があったでしょうから、そういったものは残っていないかな。いずれにせよ、見ただけでは何もわからなかったので、今後は聞き取り調査などをしてみたいです。ご家族の方で何か情報を持っている方がいたらぜひ紹介していただきたいと思います。
グーグルマップでは通りの北側に旧道灌山通駅跡がマークされていますが、実際には南側のはずです。
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