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荒川区には路面電車の都電荒川線が走っています。その車庫が西尾久にあります。まずは地図を御覧ください。
線路が南側にあり、北側に車庫があります。本線から車庫に続く線路があり、建物に入ります。その建物の西側にも線路があります。しかしそこへは線路が繋がっていないのです。ではどのようにしてそこに車両が入っていくのでしょうか。それがトラバーサーというシステムなのです。ここではそんなトラバーサーについて動画などで解説します。
荒川車庫で都電を見よう
まずは荒川車庫で都電の車両を見てみましょう。こちらは本線から車庫へと入っていく線路上にいる車両です。
これから本線上を走る車両がしばし待機しています。
車庫の西側を見てみましょう。こちらには引退車両も留置されています。
もちろん現役の車両もいますよ。
手前の黄色い車両は引退済みですが、奥の3両は現役です。
さらに車庫の奥に進んでみます。すると何やら見慣れない設備があることに気がつくと思います。
これがトラバーサーです。
トラバーサーの役割
ここで空撮の地図を見てみましょう。
本線から車庫に入る線路がありますが、先程見た車庫の西側エリアは線路で繋がっていません。そこでトラバーサーを利用します。
この写真の右奥が先程の建物があるところで、本線から線路が続いています。手前の右手が引退した車両も留置されていたエリアです。奥から手前に車両を移動させる手段がトラバーサーです。ここに車両が乗るとトラバーサーが平行移動するのですよ。筆者の説明ではわかりにくいかと思いますので動画を御覧ください。
都電が平行移動する様子なんてなかなか想像できませんよね。しかし、このトラバーサーによって限定的な広さしかない車庫を有効活用できているわけです。
実は筆者は長年荒川区に住んではいますが、このトラバーサーが動いている様子を見たのは初めてのことでした。おそらく、早朝、朝の通勤通学時間帯の後、夕方の通勤通学区時間帯の前、夜にトラバーサーが忙しく動いているのではないかと思います。タイミングがよければ連続して動くのを見られるかもしれません。筆者もまた近いうちに見に行って、しっかりと動画撮影しようと思っています。
電車好きな子供を見に連れて行ったら、電車が平行移動する様子にきっとびっくりすると思いますよ。
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