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JR西日暮里駅はこれまでちょっととぼけた感じを売りにしていました。ところが、駅のコンコースにいつの間にかおしゃれな空間が出現してたのです。それが西日暮里エキマドです。
ここは美術館でもギャラリーでもありません。JR西日暮里駅です。思い出してみてください。高輪ゲートウェイ駅が開業することで「山手線で一番新しい駅」から陥落する際のことを。駅構内にこのようなポスターが貼られていました。
それがこの西日暮里エキマドですよ。ではいったいエキマドとは何でしょうか。説明文には次のように書かれていました。
「西日暮里駅構内に突如出現した10の窓。それぞれの窓から、何が見えるでしょうか。この窓を眺めたあと、まちや駅の見え方がすこし変わるでしょうか。通り過ぎるだけだったこの場所から、新しい繋がりのきっかけが生まれることを期待しています。」
具体的にどんなものなのかこの説明文からだけではイメージできません。実際にいくつかの窓を見てみることにしましょう。
これは駅を出てすぐのところの西日暮里スクランブル内にあるぐるぐるジェラートの壁新聞ですね。ぐるぐるジェラートは店名の通りジェラート屋さんです。しかもかなりコンセプトにこだわりをもっているお店です。この月刊グルグルでその一端を垣間見ることができそうです。このようなものがあるとより親しみが湧いてきますね。
この窓も面白いですよ。
駅員さん同士が他己紹介をしています。通勤、通学、買い物などで駅を利用しても、いったいどんな駅員さんがそこで働いているかなんて知らないですよね。でもこれで粕谷さんと古波蔵さんがいるということがよくわかります。駅利用者と駅員さんの緩い繋がりが何となくできそうです。
こちらは誰もが自由に書くことができる黒板です。
スマートフォンのコミュニケーションアプリのようなデザインですね。
「旅する本棚」も面白い試みです。
ぐるぐるジェラートと同じ西日暮里スクランブル内にある西日暮里 BOOK APARTMENTでこの本棚にある本の貸し借りを受け付けているそうです。
最後に紹介するのは地図です。
まだ白紙です。でもこれから西日暮里という街が発展していくにつれ、ここに様々なお店や名所などが書き加えられていくのかなと思いました。
西日暮里駅は地味です。すごく地味です。駅の利用者は乗り換えのためという方がほとんどでしょう。でも西日暮里スクランブルがオープンして、これから駅前の再開発などもあって、変化の可能性がすごくある街だと思います。この10の窓もきっと固定的なものではなくどんどん変化していくのだと思います。皆さんも駅を利用する際にちょっと立ち止まってここを見てみませんか。新たな繋がりや発見があるかもしれませんよ。
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